「パンプキンシザーズ」岩永亮太郎 講談社
架空世界での戦後復興をコミカルかつシリアスに描いた作品。
雰囲気的には一次大戦後って感じで。
戦後復興部隊が世の不条理とか悪徳とかと戦ったりする話です。
元特殊部隊(対戦車猟兵?)の主人公より貴族出の少尉(ヒロイン)の方が勇ましいというのはなんだか。
と、思わせておいていざとなると身を挺して活躍する主人公(伍長)がなんとも悲惨でやるせないです。なぜかって?読めばわかります。
来年1月から、コミックレンタルに一定の制限がかかるようです。
・入荷時に1冊分の承諾料金を上乗せ
・新刊発売から一定期間のレンタルを禁止(3ヶ月?)
てなことで、発売された直後にレンタルを。というわけにはいかなくなるようです。
そのうち、漫画喫茶にも波及しそうですね。
うちの近所には1件だけコミックレンタルをやっている店があるんですが、レンタルビデオの隅にひっそりと営業してるので一度も利用したことがありません。
コーヒーも飲めるし、涼しいし、と漫画喫茶の方が我が家より快適なんですよね。
「げんしけん 4」木尾士目 著 アフタヌーンKC
一部受けからメジャー受けへとサクセスストーリー。今が旬の漫画です。
今回もオタネタ全開。まず、表紙裏からして1巻の表紙裏のパロディ、かつげんしけんアニメ化のセルフパロディですし。各話の間にあるクジアンネタも今回はそう来るかという内容で。しかも「アニメは後半だれだれのダメアニメ」、とかキビシめの評価を言わせる辺りも、ひねくれたオタ心理をよくわかってます。
個人的には「あうう、とか言うな!」という咲ちゃんのツッコミがツボにはいってました。ゼッタイ言うよね。腐女子は。
メインキャラクターの性格もそれぞれ決まってきて、(主人公以外)生き生きと動いてるのがいいですね。それにつけても自称主役の笹原のめだたなさっぷりは・・・作者に見捨てられてる?
ちなみに、初回限定のキャラクター栞は”斑目”デシタ。どうせイロモノダシ・・・
「ホモが嫌いな女子なんかいません!!!」 大野
#ホント?
以降は、恒例のネタバレトーク。
いやぁ、3巻の後半辺りから、咲ちゃんを上回る勢いでかわいいねぇ。斑目が。
作者の愛を一身に受けて細かい心情描写がコレでもかと・・・
眼鏡外して、ほほを赤らめるとこなんて、力の入り方が違いマスヨ?深読みしすぎ?
逆に目に付くのがコーサカの無敵完璧超人っぷり。オタとしてもパーフェクト。見た目も完璧。さらに、天然系とおもいきや、繊細な心遣い(斑目へのフォローだったり、咲ちゃんへの想いだったり)が描かれたりと、「連邦のモビルスーツは化け物か?!」ってな感じですよ。
#他のキャラが「心の弱いところ」(人間臭さとも言う)を見せるエピソードをもってるので、なおコーサカの完璧さだけが目立つのかも。
ともあれ、2組のカップルを前にハートブレイクな斑目の前に現れた三人目の女子部員「漫研から飛び降りた女」荻上。咲ちゃんが丸くなってしまった今、現視研に波乱のエピソードを起こせるのは彼女しかいない!
当然、4巻は斑目と荻上のノーガード殴り合いの末に友情が芽生えるラヴストーリーでしょう。っていうのは職場でウトウトしてたら天啓のように思いつき、まんざらでもない推理なんですが。だめですか?
「ラブやん 3」田丸浩史著 アフタヌーンコミックス
1,2巻の「ラブラブ大作戦-> 失敗」コンボから脱したようで、話しの展開にも広がりが・・・
いや、相変わらずダメな展開なんですが。
・・・田丸先生には実体験を元にダメぎみなストーリーを続けていただければと思います。
名言?「シャーリーンなんてデブ海兵の銃みたいな名前はイヤなのでシャーリーと呼んでいるのだけどネ
なんとゆうか13歳のメイドさんみたく!!」 かずふさ
#いきなりフルメタルジャケットネタかよ。さらにいうと13歳のメイドは、出版社違うから!
わりとどうでもいいネタバレ。
p39の最後のコマ。従兄弟の娘さんが「ラグボール教えて〜」などと申しておりますが。
・ラグボールとは??
寺沢武一の漫画「スペースコブラ」の劇中に登場した宇宙時代のスポーツ。宇宙荒くれ者が格闘技+野球というルールで戦い、人気を得ていた。という設定。
詳しくはこの辺で
ついでに言うとわたし個人としてはコブラを見るより先にイッキマンで似たような設定を見てた記憶アリ。
類似品にp32の「ブリッツボール教えて」もありますが。
わたしはFF-Xなんぞやってないので、各自で勝手に調べること。
「げんしけん 1〜3巻」 木尾士目著 アフタヌーンコミック
某氏より「現代版の究極超人Rだ。絶対読め!」と言われたので購入。
オタクだよ。全員。シカモある意味リアル。全世紀末から2000年ぐらいのオタ系サークルの雰囲気。別の言い方をすると、「あ〜るを読んで育った世代が大学サークル入ってだらだらとオタ三昧の生活してます日記漫画」といった雰囲気ですね。
で、面白いのかと言われると、私は結構楽しく読めました。ただ、コレを「オタク観察としてイタイ人の話を楽しむ」のか「こんな生活してみたい」のか「イタタ、昔の俺だよ」なのかで楽しめる部分は変わるかと。
#わたしは、、、ココ読んでる人ならわかるでしょ?
今から読む人は、一気に3巻まで読むこと。2巻あたりからキャラが立ってきておもしろくなります。
【追記】
アニメ化決定だそうで。
なつかしの名言「それはそれ、これはこれ」 コーサカ
このコミックの主人公は唯一の一般人、咲ちゃんです。美形オタクを彼氏にしてしまったがために、日々カルチャーギャップをうけ、オタクを虐げつつ染まっていく。このコミックはそんな咲ちゃんのサクセスストーリー。決定。
だってねぇ、1巻の「内気なオタク予備軍、笹原くんが真のオタクに成長する物語」じゃ地味すぎるでしょ。さすがアフタヌーン読者もついてこなさそう。
3巻まで読んだ限りでは、話のネタが「格ゲーエロゲ、同人誌、アキバ、コスプレ」しかないんですよ。その手の話が目新しい読者ならそれぞれ楽しめるのでしょうが、そんな人ばかりじゃないわけで。もうちっと話を広げようとすればできると思うんだけどやらないのはリアルを追求した作者のこだわりでしょうか?オタク学生の生活の9割以上はそれしかないといわれればそれまでなので。
メタストーリーであるところの「くじびきアンバランス」も微妙気になります。1巻のアニメ設定資料や2巻の同人的書評、3巻の同人ゲーム化攻略を見るあたり、絶対ろくな作品じゃありません。リアルで世界設定の時期も考慮すると一番近いのは「To 心」かなぁ?
#識者のご意見お待ちしております
余談、
げんしけんを紹介するにあたって、「登場人物を知り合いに当てはめてみる」企画もあったんだけど、実際考えてみるとそうそうそんな奴いねぇです。それぞれのパーツで見ると知り合いに居そうなんだけどなぁ。フィクションだけに濃縮度合いの高いエリートオタクってことで。